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日本代表ヘッドコーチ 及川晋平
2012年のロンドンパラリンピック以降、初めての海外挑戦となった今回の世界選手権予選。世界選手権出場の切符を獲得することは絶対条件。「もし負けてしまったら」ということを考えると夜も眠れない日々が続いた。日本はロンドンパラから7名を入れ替え、新生JAPANを作った。相手はロンドン銀メダルのオーストラリア、2008年北京パラで対戦し20点差で負けたイラン、2011年のパラ予選で1点差で逃げ切った韓国、2010年のアジアパラでは3点差で一度負けている中国。今までとは違いアジアオセアニアゾーンを簡単に通過できる時代ではないことは明白だった。そして初戦イラン、2戦目が中国という組合せも大きなプレッシャーだった。
初戦のイラン戦は71―72の1点差で負け。客観的に見れば内容は非常によく良いスタートを切ったと言えるが、個人的には正直悔しくてたまらなかった。北京パラの大会の途中で試合をボイコットし、4年間の海外試合出場停止の制裁。それが解けて今回出場してきたイラン。「ここは絶対に負けてはいけない、簡単に勝たせるわけにはいかない!」なんだかそういう気持ちが強かった。文化や習慣、考え方が違うからこそ、守らなければいけないルールがやっぱりある、そのルールを守らないと滅茶苦茶だ。罰を受けたから帳消し、というわけではない。そう思ってならなかったから気持ちが高ぶった。しかし負けた。それがとても悔しい。
そして翌朝の中国戦。この試合に勝たなければ世界選手権出場の確率が一気に下がる。この試合が出場権をかけた大一番! 中国は2010年アジパラ以来、試合を見たことさえなかった。不気味であり、対策も作れない。まずは日本のバスケットをやる、その中で戦略、戦術を考え、アジャストする。それが作戦。緊張したスタートを切ったが試合は終始日本ペースで進んだ。中国のエースがファールトラブルになり、そこで試合が決まった。心の底からホッとした。
その後、台湾、マレーシアと連勝し、決勝トーナメントに入り準々決勝のタイに勝利。チームは初戦から予想以上にいいムードで「これならいまのオーストラリアに勝てる!」と思わせてくれた。
予選直前の北九州大会でオーストラリアに対して前半を18-6でリードしながら、ひっくり返された試合をしっかり分析して臨む。試合は序盤から日本のいいシーンの連続でかみ合った。28―33と5点差リードされ前半終了。北九州大会と違い香西のファールトラブルもなく、前半でベンチも含めて選手全員を起用し後半に備えた。第3Qは一時離されるも、Qの終わりにまた追いついた。そして迎えた最終Q。序盤で香西の3ポイントを含めた3連続ショットが決まり逆転! こちらのペースに入るかと思いきや再逆転されてしまう。そして次の簡単なレイアップショットを日本が外してしまったのをきっかけに一気にオーストラリアに流れが行ってしまった。ほんの一瞬の出来事で今まで積み上げてきたものが一気に崩された感じだった。それまでに多くのミスがあったことは事実だが、それが最後のきっかけとなった。試合の流れというものが確かにある。60―74。ロンドン銀メダルチームをここまで追い詰めたチームの実力は確実についてきていると感じた。
3位決定戦の相手は再度イラン。予選リーグで敗退した相手だ。大会で銅メダルを取るには、100%で戦った準決勝の後の試合でさらに力を使わなければいけない。そのタフネスが求められた。しかし、オーストラリア戦をピークに調整したチームに、戦うだけの十分なエネルギーが残っていなかったのが事実。イラン戦は最初からリードを許し、53―80と一方的な試合になってしまった。
世界と戦うために必要な力。
それをまざまざと見せつけられた。
勝つための十分な力はあるかもしれないが、
勝ち続けるための十分な力はない。
それが現状だ。
結果は4位で今年7月の世界選手権の出場決定!
一歩前進はした。
7月に望みを繋いだ。
継続あるのみ!
世界選手権は今年7月、韓国・仁川で開催される。シンペーJAPANの活躍に期待!
写真=Jキャンプ:伊藤
世界選手権予選でも活躍を見せた香西宏昭。アメリカ・イリノイ大学で2年連続全米大学年間MVPを獲得し、卒業後、満を持して活躍の場をドイツリーグへ移した。
香西が所属するチームは「BG Baskets Hamburg」。サッカーの高原直泰選手(現・東京ヴェルディ)がかつて在籍したスポーツクラブ、ハンブルガーSVのクラブチームのひとつだ。
ヘッドコーチを務めるのは、ロンドンパラリンピックにおいてドイツ女子代表を金メダルに導いたHolger Glinicki氏。
チームメイトにはそのドイツ女子代表選手やオランダ男子代表選手など世界のトッププレーヤーが多数所属している(ドイツリーグは男女ミックス)。
そのGlinickiヘッドコーチが、女子代表の強豪がそろった世界選手権アジアオセアニアゾーン予選の視察のためにタイ・バンコク入りしていた。
そこで、GlinickiヘッドコーチにJキャンプ・カネコが直撃インタビューを敢行。ドイツリーグでの香西についてコメントをいただいた。
<Glinickiヘッドコーチ>
「ヒロ(香西)は本当にすばららしいプレーヤーだよ。コミュニケーションがしっかりできる、賢い選手だ。とくに開幕戦での彼の活躍はすばらしかった。デビュー戦でヒロは41得点だよ! もはやチームにはなくてはならない重要な選手となっているね。」
香西はデビュー戦で、ドイツ男子代表のエース、クラッチシューターを擁する強豪を相手に、ブザービーターを決めて(41得点!)チームを勝利に導き、ドイツリーグ月間MVPにも選ばれた。
年内の試合を終えた時点で、チームは5勝5敗ながら、香西は得点ランキングでリーグ2位につけている!
ドイツでの香西の活躍は、「香西宏昭公式応援サイト」でチェックしよう!
http://fib-hiro-jr.main.jp/
文=Jキャンプ:カネコ
写真=Jキャンプ:伊藤
世界選手権予選のタイで語り合うGlinickiヘッドコーチと香西
身体の大きな選手を相手にしても、点を取れるのが香西の強さだ
<決勝トーナメント3位決定戦>
イランへのリベンジならず。最終戦を飾れず4位に
日本● 53-80 ○イラン
3位決定戦は予選ラウンド勝ちきれなかったイランを相手にしたリベンジマッチ。イランは高さがあってシュート力も抜群に高いチームだ。 シンペーJAPANは、暑いタイで行われたこの大会でも好調を維持してきた。しかし、その裏側ではロンドン以来となる久しぶりの長期遠征で、選手たちには体調不良者が続出していた。その最大の不安材料が、最終戦で一気に噴出してしまった。
序盤からイランにリードを奪われるが、必死で喰らいつく日本。第2Q中盤での香西の3つ目のファウルが、勝負の分かれ目となった。 日本のパスミスからのターンオーバー、そしてそこからの失点が続く。 日本のビッグマンでは全く届かないほどの超大型ビッグマンを複数擁するイランに、インサイドにはほとんど入らせなかったが、ハーフジャンプで守るも、イラン♯10、持ち点3の選手の3ポイントラインぎりぎりからのアウトサイドショットが面白いように決まる。 イランの80得点のうちなんと42点が♯10のアウトサイド。ペイント内での得点は20点のみだった。
一方日本は、エース藤本がショットに苦しみ、フィールドゴール確率は33%で12得点。 長い戦いの中でメダルラウンドに挑んでいくようになるには、それだけのメンタル、フィジカル両面のタフネスが必要になる。 これまで日本は、海外の選手とぎりぎりのタフな勝負をし、メダルへの扉をこじ開ける、というところに行きついていなかったのも事実。そういう意味で今回は、その入口に到達したが、扉を開ける力が残されていなかった、ということなのかもしれない。 「新しいメンバーと次を見据えた戦いを考える中で、タイムアウトの判断が遅れた場面があったかもしれない。苦渋の決断だった」と及川HC。 来年7月に韓国で行われる世界選手権の切符は手に入れた。「そこから先」に挑むのかどうか。世界への入口に立ったシンペーJAPANの次の船出を見守りたい! 選手、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした!!!!!
文=Jキャンプ:カネコ
写真=Jキャンプ:伊藤
試合前の選手ミーティング
この日42得点のイラン#10の勢いを止められなかった日本
ショットが入らず苦しんだ藤本
最後までチームに激を飛ばした及川HC
4位という結果に終ったシンペーJAPAN
<決勝トーナメント準決勝>
王者オーストラリアに惜敗!3位決定戦へ!
日本● 60-74 ○オーストラリア
昨日準決勝にコマを進め、世界選手権行きを決めたシンペーJAPAN。
準決勝の相手はロンドンパラリンピック銀メダルのオーストラリア。
日本は第1Q終盤で代表初選出の川崎、石川、そしてロンドンパラ代表の豊島といった、小さいが速いタイプの選手を3人まとめて出すという交代を行うと、これが見事に当たる。
高さのミスマッチこそ大きいが、ディフェンスはかなりオーストラリアを苦しめることになった。
オフェンスでは、ビッグマンの上から覆いかぶさるようなディフェンスの下を素早くかいくぐり、床すれすれの難しいパスを通して得点につなげるようなシーンも。残り6分で、52-53と一進一退の攻防が続いた。
動き始めたのは最後の5分。しっかりと作ったチャンスメイクもショットがリングに嫌われる場面の連続に、じわじわと離される日本。そして試合はファウルゲームへ突入。
フリースローをきっちりと決められ、最後は60-74でタイムアップ。
王者オーストラリアを相手に14~5点差の試合はこれまでもあったが、前半で大量リードを許し最後は相手がベンチメンバーに交代して・・・というパターン。最後までオーストラリアのエースをコートに出させて、ファウルゲームにまで持ち込んだ試合を、私は見たことがなかった。
この試合でも日本は、メンバー全員が出場した。初選出を含む新しいチーム。これから先の2016年までの長い道のりを行く最初の一歩としての大会がここだとしたら、そこを見据えたプランがあったに違いない。
「いい試合だった!」と、複数の海外の関係者から握手を求められた。新しい日本のバスケが始まった」ことを会場にいた多くの人に印象づけた一戦だった。
明日は3位決定戦。イランとの再戦となる。予選ラウンドでは71-72と1点差で勝ちを逃した日本。日本からの声援も力に変えて、必ずリベンジしてくれるはずだ!
女子は準決勝で中国に敗れたものの、その後に行われた3位決定戦でタイに66-13と快勝。男子に続いて世界選手権出場を決めた。
文=Jキャンプ:カネコ
写真=Jキャンプ:伊藤
不動のスタメン。藤井、藤本、香西、豊島、千脇
オフェンス・ディフェンスともにチームを引っ張った香西
川崎のクイックネスはオーストラリアを翻ろうした
千脇の高さはオーストラリア相手でも負けていない
試合後、円陣を組み明日の最終戦へ気持ちを切り替えた