世界選手権予選レポート 11月28日 vs オーストラリア
<決勝トーナメント準決勝>
王者オーストラリアに惜敗!3位決定戦へ!
日本● 60-74 ○オーストラリア
昨日準決勝にコマを進め、世界選手権行きを決めたシンペーJAPAN。
準決勝の相手はロンドンパラリンピック銀メダルのオーストラリア。
日本は第1Q終盤で代表初選出の川崎、石川、そしてロンドンパラ代表の豊島といった、小さいが速いタイプの選手を3人まとめて出すという交代を行うと、これが見事に当たる。
高さのミスマッチこそ大きいが、ディフェンスはかなりオーストラリアを苦しめることになった。
オフェンスでは、ビッグマンの上から覆いかぶさるようなディフェンスの下を素早くかいくぐり、床すれすれの難しいパスを通して得点につなげるようなシーンも。残り6分で、52-53と一進一退の攻防が続いた。
動き始めたのは最後の5分。しっかりと作ったチャンスメイクもショットがリングに嫌われる場面の連続に、じわじわと離される日本。そして試合はファウルゲームへ突入。
フリースローをきっちりと決められ、最後は60-74でタイムアップ。
王者オーストラリアを相手に14~5点差の試合はこれまでもあったが、前半で大量リードを許し最後は相手がベンチメンバーに交代して・・・というパターン。最後までオーストラリアのエースをコートに出させて、ファウルゲームにまで持ち込んだ試合を、私は見たことがなかった。
この試合でも日本は、メンバー全員が出場した。初選出を含む新しいチーム。これから先の2016年までの長い道のりを行く最初の一歩としての大会がここだとしたら、そこを見据えたプランがあったに違いない。
「いい試合だった!」と、複数の海外の関係者から握手を求められた。新しい日本のバスケが始まった」ことを会場にいた多くの人に印象づけた一戦だった。
明日は3位決定戦。イランとの再戦となる。予選ラウンドでは71-72と1点差で勝ちを逃した日本。日本からの声援も力に変えて、必ずリベンジしてくれるはずだ!
女子は準決勝で中国に敗れたものの、その後に行われた3位決定戦でタイに66-13と快勝。男子に続いて世界選手権出場を決めた。
文=Jキャンプ:カネコ
写真=Jキャンプ:伊藤
不動のスタメン。藤井、藤本、香西、豊島、千脇
オフェンス・ディフェンスともにチームを引っ張った香西
川崎のクイックネスはオーストラリアを翻ろうした
千脇の高さはオーストラリア相手でも負けていない
試合後、円陣を組み明日の最終戦へ気持ちを切り替えた