[リアル] REPORT&DIARY

2015年10月

2015.10.17

AOZレポート 第9回

リオパラリンピック出場決定!!

おめでとうシンペーJAPAN!!!

10月17日(土)

最後のリオ行き切符をかけたライバル韓国との3位決定戦。 互角の立ち上がりもシュート確率の良かった韓国がリードして第1クォーターを終わる。しかし、日本は冷静に戦況を見極めて“やるべきことをやるだけ”と淡々とリズムを作っていく。韓国はそれを止めるためファウルがかさみ、一気に日本が38-32と逆転して前半を終了した。 後半、主力のプレイタイムが長い韓国の動きが落ちてきたところへ、日本はメンバーを効果的に変えながら、さらに韓国の体力を奪っていく。最終クォーターに入っても手を緩めることなく点差を広げた日本は、80-56とライバルに完勝。シンペーJAPANのリオパラリンピック出場が決まった!

男子3位決定戦

○日本   韓国●
80 15-24 56
  23-8  
  20-17  
  22-7  

#4 藤本怜央

決まりました。決めました!僕らのゴールはパラリンピック出場だったので、やっとゴールしたって感じです。
(残り3分位で泣いていたが…という質問に)勝利を確信して泣いたわけじゃなくて、自分たちが、こんなに強くなったんだと思ったら、嬉しくなってついね。あと大輔もすごい難しいショット決めたでしょ。大輔とは、合宿や遠征で同室が多いんですよ。部屋では、ウ●コとウイイレしかやらない奴が、あんなファイトが出来るんです。そこも涙腺緩みました。
シンペーさんに、この12人を選んでくれてありがとうと言いたいです。感謝しかないですね。明日からリオに向けて走り出します。あと1年しかないんです。リオでもっと質の高いバスケができるように、明後日からドイツリーグで、揉まれてきます。たくさんの応援ありがとうございました!

#5 豊島英

ここまでシュートが入らなくて、責任を感じていました。それでもレオ君がパスを入れてくれたので、決められて良かったです。サーちゃん(佐藤聡)が、「ハイエイトみたいにやれ!」といいアドバイスをくれたので、肩の力も抜けて打てました。サーちゃん、ありがとう。
12番のファウルアウトは、早く飛ばしてやろうと狙ってました。まんまと術中にハマりましたね(笑)。日本代表で自分が軸になれるよう、これからも、しっかり練習してリオに臨みたいと思います。

#6 土子大輔

僕ら、いいチームでしょう! 充実した大会、チームとして成長できた大会でした。今日の韓国戦、序盤はリードされましたが、ヒロとレオが落ち着いていたので、みんなも冷静でした。韓国が疲れる後半に勝負をかければ行けるぞと感じていましたね。個人的には、こんな生か死か…みたいな試合は初めてだったけど、そこで仕事が出来たことはちょっと成長できたかなという実感があります。また、リオに向けてかんばります。
今日はトレーナー部屋を襲撃して、感謝を込めて「オラァ!!」をやってやりますよ!

#7 永田裕幸

今日はチームを盛り上げたくて、試合前の“永田タイム”をセンターコートの真ん中でやらせてもらいました。試合としてはやるべきことをやれば勝てると思ってプレイしました。やっぱり積み上げてきたものは裏切らなかった。シンペーHCのバスケは正しかったということですね。これからは精度をもっと上げて、リオに向けて新しいスタートを切りたいと重います。
埼玉ライオンズの大先輩・駒崎さん、焼肉がいいです。いい店をお願いします!

#8 佐藤聡

ここで負けたら東京に繋がらないですから勝って、本当に良かったです。シンペーJAPANでリオに行くっていうことが若い選手のためになるしね。日本のバスケをダメにしなくて良かった。今日は豊島が頑張りました。あいつには思い入れもあるし、昨日まではなかなかシュートが入らなくて苦しんでたけど、今日はやってくれましたよ。いやぁ、ホッとしました。

#9 香西宏昭

出だしは固かった~。身体も顔もガチガチでした。もしかしたら4年前のように1点差とかで、最後、ウチがフリースローなんてこともあるかもって思ってました。コート入って「ごめん、今ガチガチだから。レオちゃん、よろしく」って言いました。弱い部分や、言いたいことをみんなに伝えられるのもこのチームならではなんですよ。チームも和らぎますしね。勝ってリオ決めて、今はホッとしてます。
もう明後日、20日からドイツに旅立ちます。パラで世界と戦うためにブンデスリーガでもチームメイトのレオ君と、コンビネーションを磨いてきます。

#10 鳥海連志

最後の瞬間はベンチだったけど、めっちゃ嬉しい。めっちゃ気持ち良かった。予選リーグの韓国に勝った時より気持ちよかった~。
パラリンピック出場…まだ実感わかないけど、自分の財産になりますね。それまでシュート、パスの精度、ボールハンドリングの質を高めないと。練習します。

#11 宮島徹也

中国戦の敗戦をプラスに変えて、チームはまた成長できたと思います。昨日の試合でオージーの強度に対しても、日本のベーシックで戦えると自信になりました。それが今日の試合にも活きましたね。
自分の入るユニット5は勢いとスピードが武器。この大会での経験でリオに向けてまだまだ成長できると思います。

#12 藤澤潔

いいところで決められて良かったです。決まった瞬間、会場がワーッって盛り上がって、最高に気持ちよかったですね。世界と戦う日本のベースが確実に固まった大会だったと思います。練習してきたベーシックは崩れない。シンペーJAPANは強い、そしてこれからの1年でもっと強くなります。
奥原さん、ごちそうさまです!

#13 千脇貢

昨日のオーストラリアも重かったですけど、今日の韓国も重かった。それだけの気持ちで来ていたということでしょう。僕も車イスと体重に気持ちの重さをプラスして、ゴール下で身体を張りました。やりました! 合掌。

#14 石川丈則

中国に負けたことも、そこから気持ちを立て直したこともいい経験になりました。最後、いい試合でリオの出場権を取れてよかったです。
僕は年齢的にはベテランですけど、オールドルーキー。明日からはまた、リオの代表に選ばれるための新しい戦いですよ。がんばります!

#15 藤井新悟

韓国と最後やったのは、運命を感じますね。僕らは世界選手権、アジパラと韓国に3連敗したのが、今回のAOZで2連勝できたので少しは借りを返せたかなと思います。僕は今大会、負けたら代表を引退しようと思ってたんですが、試合を重ねる度に、まだまだシンペーJAPANで、この仲間たちとやりたいという思いが強くなりました。リオに向けて臨機応変に、創造力豊かなプレイヤーになるべく、明日から、またチャレンジです。

及川HC

信じられない気持ちです。選手が良くやってくれたことに尽きますね。1クォーター終わりに、バタバタしましたが、ウチのダブルエースを止めないと勝てないよと韓国に対して余裕みたいなものがありましたね。今日はディフェンスは剛、オフェンスは静で行こうと決めてました。ガンガン守って淡々と攻めるみたいな感じでリズムできますし、攻守の切り替えのところで違いを作れたのは良かったですね。日本はまだまだ強くなります。選手には、今度会う時は次のステップに行くよと、伝えたいです。僕は…ご褒美の量平寿司、お願いします(笑)。

井上雄彦AOZ日記 3

2014世界選手権王者のオーストラリアを倒せば日本のリオパラリンピック出場が決まる。王者打倒の期待は高まっていた。選手、コーチも自分たちはそれができると信じていた。

その望みは第3クォーター残り4分、一度は縮まりかけた点差を再び20点に広げられたところで絶たれた。

力の差はあった。選手同士が接触して動かないように見える場面があるが、その時両者は押し合っている。オーストラリアの選手は重く、力が強い。当たりの強さ、激しさは今大会のどのチームよりも抜きん出ていた。

トランジション(攻守の切り替え)の速さ、シュートの正確性の差も、そのまま点差に表れた。

自分たちのやるべきことをやりきれば相手が崩れる、そう信じてがっぷりと組み合った結果、こちらは思うようにはやれず、相手は崩れなかった。

日本のリオパラリンピック出場は明日の3位決定戦に持ち越された。

相手は韓国に決まった。 もう一度、自分たちのベースにあるものを信じて、それをやりきる試合になる。今日のように力負けする相手ではない。

気のいい日本のあんちゃんたち、明日の40分間は意地悪であってほしい。残り一つの席をつかんで、離してはならない。

井上雄彦
10/16/2015



海外プレイ経験の長い香西をして、顔を歪めるオーストラリアの圧力


高さ、シュートの正確さもオーストラリアの大きな武器


ゲームメイカーのベテラン藤井と

2015.10.16

AOZレポート 第8回

10月16日(金)

勝ったチームがリオへの切符を手にする準決勝。シンペーJAPANは世界王者オーストラリアとの対戦となった。序盤からペースをつかもうと本気モード全開の世界王者を、日本も必死に追いかける。後半に入って日本が流れをつかむ時間帯もあったが、世界王者の壁は強大だった。敗れはしたものの、世界王者との対戦を経て、自分たちのバスケに自信を深めたシンペーJAPAN。明日は、リオへの最後の切符をかけて、宿敵・韓国と対戦する。試合開始は、9:30から。千葉ポートアリーナを日本のホームに! みんなでシンペーJAPANを応援しよう!

●日本 オーストラリア○
41 9-18 70
10-19
14-17
8-16

藤本怜央

大会前にオージーと練習試合をやったんですが、僕らもそうですが、彼らも修正、成長してました。今日のオージーは、日本を圧倒するつもりで準決勝に臨んできましたね。一番強いユニットで勝負しに来たのは、俺らの財産になります。オージーの強度とやったから明日は、それが武器になりますよ。あと1試合、今まで苦しんできたから、勝ち切って最後、笑いたいと思います。

豊島英

自分のファーストシュートが外れたのが、最後まで響いたかもしれないです。フリーになるのが分かってて、最初に決めれなかったことでレオやヒロに負担をかけてしまった。オーストラリアは、重かったです。当たりも強いし。でも、あと1試合、頑張ります。

及川HC

第1クォーターの入りは特にオフェンスの動きとか、全然できなかった。本気のオーストラリアは強かった。でも、選手たちは、ちゃんとファイトしてくれたのは良かった。オーストラリアに対してちゃんと準備して、臨んだのは実は初めてで、もう少しで何とかなるんじゃないかと手応えも感じました。明日は、チームのすべての力を投入して、日本の強さを見せつけます。必ず、勝ちます!

もう一方の準決勝ではイランが韓国に逆転勝ちでリオ行きを決めた。敗れた韓国は日本との3位決定戦へ。

2015.10.15

AOZレポート 第7回

10月15日(木)

予選リーグ3位のバナJAPANは、決勝進出をかけて同2位のオーストラリアと対戦した。オーストラリアから厳しくマークされる得点源の網本をおとりに、空いた他の選手で得点を重ね、前半を1ゴール差で折り返した。しかし第3クォーター、オーストラリアは一気にギアを上げ日本を突き放す。最終クォーターは修正して互角に展開に持ち込んだ日本だったが、追撃も届かず。49-69で敗れ、リオ出場には届かなかった。

●日本   オーストラリア○
49 14-18 69
10-8
8-24
17-19

平井美喜キャプテン

リオを目標にやって来たので……悔しいです。バナJAPANのキャプテンとして2年間、頭を使って考えるバスケをやってきました。自分もチームも成長することができました。ここで学んだことを次に活かしたいと思います。2年間、かけがえのない時間でした。支えてくれたすべての人、チームメイト、スタッフ……感謝しかありません。

萩野真世

今大会はチームとしては、毎試合少しずつ成長できたという実感がありました。それだけに残念です。しっかり走って自分の役割をまっとうしようと思っていましたが……決めるべきシュートを決めてチームを盛り上げることができなかったのが悔しいです。この思いを私たちの世代がしっかり受け継いで、これからの新しいJAPANを作っていきたいと思います。

網本麻里

勝ちたかった…。ウチにプレッシャー来るのが分かってたから、とりあえず走っとけばディフェンスを引き付けられると思って、必死で走りました。で、マークの空いた郁美に気持ち良く打たせる作戦がハマって、2点差で折り返すことができたんやけど、後半は向こうの高さにやられた感じやった。15番のアンバー(26得点)は183センチらしいです。上でボールを通されるとジャンプできん車イスバスケじゃどうしょうもない。AOZは今日で終わりました。気持ちを切り替えるために、ちょっと休もうかな…。

橘HC

ちょっと正直、力負けですね。こちらの指示にしっかり反応して、アタックもしてくれました。20点の差が現実です。この敗戦を受け止めて、次に進むしかないです。最終の真世の3ポイントは次に繋がる、いいショットでした。今は選手たちを誇りに思います。応援、ありがとうございました。

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大きな話題になっているリアル×JAPANのラッピングモノレール。

運行スケジュールは下記の千葉モノレールHPでチェック!

http://chiba-monorail.co.jp/index.php/20151001/

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モノレールの側面には戸川&日本代表選手たち


戸川&シンペーJAPAN


戸川&バナJAPAN


車両の中もAOZ大会一色!


車両内の広告スペースには選手紹介が!

AOZレポート 第6回

10月15日(木)

男子は今日からベスト8が出揃い、決勝トーナメントに突入。Bプール2位の日本は、Aプール3位のマレーシアと対戦した。シンペーJAPANは今大会最高の出来と言えるような試合で、マレーシアを86-15と圧倒。準決勝進出を決めた。AOZのリオ出場権は3枠。明日、勝利を上げればリオ行きが決まる。GO! ニッポン!!

○日本   マレーシア●
86 22-3 15
12-4
24-4
27-4

藤井新悟

今日は、みんないい顔してプレイしてました。気持ちが定まったというか、決勝トーナメントに向けて覚悟を決めました。中国戦の後の、チームミーティングで、誰よりも落ち込んだヘッドの本音を聞いて、僕ら選手も勝つことの重大さをもう一度、考えて臨むことができました。もう負けません! 明日もいい顔して、コートに立ちます。

藤澤潔

チームは決して下を向いてないし、今日も全員で戦うことができたと思います。明日はとにかく勝ちたい。その一言に尽きます。2005年のジュニアの世界選手権では準決勝でオージーに勝って、銀メダルを獲ったんですよ。今回も準決勝は同じくオージー。不安よりも彼らとまたこの大舞台で戦えることが楽しみです。勝ってリオを決めたい。切符を獲って胸を張って長野に帰りたいです。その時は、師匠の奥原さん(明男・元日本代表HC)に廻らない寿司をご馳走してもらいます。あ、家内も親も親族も…みんなでゴチになりま~す。

永田裕幸

今日の試合は、トーク。コート上でみんなでしっかりコミュニケーションをとることを意識しました。北九州チャンピオンズカップなどでも対戦しているので、オーストラリアに苦手意識はありません。明日は僕のディフェンス、手業のポークとスティールで、チームにいい流れを作れるようにしたいですね。

京谷AC

中国戦を受けての昨日のUAEとの戦いでも、まだ選手たち何人かは甘いところがあり、試合中に思わず「やる気がないなら帰れ!」って怒鳴ってしまいました。今日は、ようやくスイッチが入って、ファイトしてくれました。少しずつ変化してきましたね。選手の状態はいいですよ。明日は万全でやってくれるでしょう。

及川HC

今日の試合は、明日に向けてどういうリハーサルをするか大事なゲームでした。最後まで全力でやりました。フィニッシュもよかったし、明日は最高のチーム状態でオーストラリアと勝負できます。中国戦が、逆に力になってチームは成長しましたね。相手のオーストラリアは順調にきている分、落とし穴があるはず。見ていて下さい!

2015.10.14

AOZレポート 第5回

10月14日(水)

 女子の第4戦は2巡目の中国戦。第1クォーターでリードを奪ったバナJAPANだったが、第2クォーターで急失速。後半に入って粘りを見せるも、38-59と中国を捉えることができないまま試合終了となった。予選リーグ3位の女子日本代表は、明日、決勝進出をかけて予選2位チームと対戦する。

●日本   中国○
38 14-8 59
  0-11  
  9-21  
  15-19  

吉田絵里架

2巡目は修正できて、チームの雰囲気も良くなってきました。私たち関西メンバー(エリカ、マリ、ピータン<千尋>、ユイ)が、ここまで勝てないストレスを溜め込んできたので、明日はメッチャ爆発させます!

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大島美香

中国、オーストラリアと1巡目の対戦を踏まえて、今日は、しっかり修正して臨みました。前回は11番にやられたので、そこは止められたのですが…。前半、特に1クォーターはいい入りができて、良かったと思います。やってて勝てないとか、お手上げというチームじゃないんですけどね。弱点もあるし。明日は死に物狂いでやります。汚くても何でも勝てばいいんですから。

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上村知佳

チームは試合毎に成長していると感じます。今日は明日へのステップでした。やるべきことは、できるようになってきています。泥臭く明日はやっていきます。

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橘HC

結果は4連敗ですが、やるべきことをやって、効果は徐々にでてきたと思います。イージーなシュートを外したりと、オフェンスのリズムが悪いのが明日への修正点。郁美のシュート確率が上がって来たのは明るい材料です。明日はやります。応援、よろしくお願いします!

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昨日の中国戦で痛い敗戦を喫したシンペーJAPANだったが、今日はしっかり切り替えてUAE戦に入っていた。序盤からリードを奪って、その差をさらに広げると、決勝トーナメントも見据えたメンバー交代で主力を温存しながら勝利。明日からの決勝トーナメントに弾みを詰める完勝だった。

○日本 UAE●
68 22-5 19
15-4
13-8
18-2

藤本怜央

昨夜は、「この敗戦を次に活かそう。しっかり準備して明日に向かおう!」と話しました。今日の試合は満足できる内容ではなかったけど、勝ったという結果はよしとします。

明日からは決勝トーナメント。明日は、今日よりいいバスケを見せたいと思います。一戦一戦集中して自分たちのバスケをやっていく、その先にリオが見えてくると思います。応援、よろしくお願いします。

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鳥海連志

予選リーグ、長かった~。でも自分がここにいるという違和感はないです。馴染んできたのかな。スピードはある程度、通用しました。及川ヘッドと課題にしてた3Pもアフガニスタン戦で一本決められたので、嬉しかったですし、自信になりました。

明日からの決勝トーナメントなので、いよいよ面白くなってきました。緊張よりも、ワクワクが止まらない…そんな感じです。

あと部屋に、サーちゃんが(佐藤聡)大人の本を持って来るんですよ。エッチなやつ。どう思います(笑)。

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宮島徹也

昨日は僕らユニット5のディフェンスが上手くいかずにプレスを突破され、チーム全体がのれなくて、負けてしまいました。しっかりユニット5で話し合って修正して今日の試合に臨みました。中国戦の負けが、マイナスじゃなくて、プラスに変えられるように、明日から本当に負けられない戦いが続くので、しっかりと練習してきたことをやっていきたい。

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及川HC

ユニット5を昨日の中国戦と同様、スタートで使うというのは、昨日から決めていました。プラン通りに明日から始まる決勝トーナメントに、藤本、香西がエネルギー満タンで臨めるように、みんなの気持ちがどうあれ、リオに行くために今日のプランを立てました。今日を気持ち良く終わるのは簡単ですが、あえて我々の原点、ベーシックにこだわりました。

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2015.10.13

AOZレポート 第4回

10月13日(火)

女子の第3戦はオーストラリアとの2巡目の対戦となった。初戦の反省点を修正したバナJAPANは、オーストラリアに喰らいつき、互角のまま試合終盤へ。1位通過を狙いたいオーストラリアが必死で日本を突き放し、61-47で勝利した。3連敗となったバナJAPANだが、チームの調子は上向きで、選手たちの表情も明るかった

●日本   オーストラリア○
47 10-15 61
  17-12  
  10-11  
  10-23  

北間優衣

負けはしましたが、橘HCのプランに近い試合ができました。ボールを持つ選手に強く当たられてしまって、ボールが止まってしまうのが今後の修正点。ボールの受けを常に2か所以上作れるように、チーム全体で意識したいと思います。ローポインターが決めるとチームが波に乗れます。チャンスが来たら確実に決めたいと思います。

増子恵美

1巡目の試合に比べて、攻守ともいいプレイが出るようになってきました。ディフェンスにフォーカスしすぎないことも今日のテーマのひとつでしたが、みんなオフェンスの意識も持って戦えました。大会の中でチームの成長は続いている手応えはあります。あとは精度を高めて継続できるようになれば……がんばります!

土田真由美

いいところまで競ったんですが、最終Qでやられてしまうという悪いパターンでした。昨日はオフだったので選手だけのミーティングもやって、修正して今日の試合に臨みました。チーム状態は確実に上向きですので、明日はもっと良くなっていると思います。

網本麻里

気持ちは出てたけど、前に行き過ぎて丁寧さに欠けたような気がします。ツメが甘かったですね。フリースローがあかんかった。明日は手にミッチーと書いて、スラムダンクの三井寿のように入れまくります!


3連勝で決勝トーナメント進出を決めたシンペーJAPANだが、伏兵・中国に痛い敗戦を喫した。リードを奪うものの流れを掴みきれず、中国を引き離すことができない。同点のまま突入した最終クォーターも一時は5点をリードするが、そこから中国に逆転を許してしまう。ファウルゲームに持ち込んだが、中国のフリースローが決まって61-64で惜敗した。

これによって3勝1敗で日本、韓国、中国が並んだ。順位は当該3チームの対戦による得失点差で決まるため、一転して韓国が優位となった。
明日からもシンペーJAPANにとって、負けられない戦いが続く。

●日本   中国○
  61 14-13 64
  14-13  
  19-21  
14-17  

佐藤聡

油断じゃないとは思うけど、そういう気持ちもどこかにあったでしょうね。思いの外、中国は走力があって、プレスが効かずに走られました。ゲーム中になかなか修正出来なかったですね。ヤバいヤバいと思ってたら、最後やられてしまいました。

石川丈則

正直言うと、いやな感じがしてました。試合中も早く突き放して楽になりたかったんですが……。最後まで不安が拭えなかったです。若い選手が落ち込まないように、僕らオッサンが上手くフォローしますよ。立て直します!

藤井新悟

ぶっちゃけ中国をナメてました。韓国に勝って、日本の強さを実感出来て、もう決勝トーナメントを見てましたね。早く気付いてみんなに伝えられなかった自分の情けなさに腹が立ちます。きっと大丈夫だろうという根拠のない自信みたいなものが、ずっと気持ちの中にあって、気が付いたらやられていたという……。試合前から中国は強いと認識して入れなかったのが、悔やまれます。でもつまずく場所がここでよかったと切り替えたいと思います。

藤本怜央

油断ありましたね。キリッとしてなくてヘラヘラした空気があったかも。国と国との戦いなんで、消化試合なんて1つもないんですよね。今日が決勝トーナメントのクォーターファイナルじゃなくて良かった。まぁ見てて下さい。絶対、リオの切符は取るから!

及川HC

ひとつひとつ目の前のことに、もっと向き合ってやらなくちゃいけなかった。12人全員の力を付けないとダメなんです。JAPANがこれから世界と戦うのには、それが絶対、必要です。今日は、そのための大事な試合だった。エースユニットだけだと、世界の上位に行けない。描いたストーリーは間違ってなっかたんですが……。こういう経験を選手にさせてしまったのが、悔しい。いい成功経験をさせてやりたかった。選手に申し訳ない気持ちで一杯です。

井上雄彦AOZ日記 2

第2クォーター5分過ぎ。韓国チームのいい流れが続き、彼らのリードが8点と広がったところで巨漢のエース⑦キム・ドンヒョンの咆哮がコートに響いた。

日本にとって韓国代表が格下だったのはもはや過去の話。4年前の韓国で行われたロンドンパラ予選での死闘で日本は薄氷の勝利を得たが、苦い負けを味わった韓国は、日本との力の差はもはやないという確信を得た。事実、その後の韓国は日本に3連勝してこのAOZを迎えている。勢いは韓国にあった――。

しかし日本に動じる様子はない。やるべきことを確かめながら、自分たちの絵を着々と描き進めているような印象を受ける。

22-27の5点ビハインドで後半へ。

日本の大黒柱藤本がよりゴールに近いところでシュートできるようになってきた。日本のディフェンスは相手の得点源に楽なシュートを打たせない。

真綿で首をしめるようにジワジワと韓国チームの自由を奪っていく。及川HCは昂ぶる様子をまるで見せない。韓国のほとんどのポゼッションは24秒ヴァイオレーションギリギリの望まぬ形のシュートで終わっている。

最終4クォーター、韓国チームは手詰まり化。前半に見せていた余裕の表情はどこにもない。 日本チームが描いてきた絵がいよいよ完成の時を迎えた。

55対48。後半のスコアは日本が33、韓国が21。

対韓国戦の連敗は止まった。リオパラリンピック出場へ、一歩近づいた。

勝利以上に大きいのは、難敵韓国相手にリードされても慌てず騒がず、自分たち自身を信じ続けて、狙いどおりの試合を遂行したことだ。

日本代表は新たな次元に入ったと感じた。

井上雄彦
10/11/2015



韓国のエース、キム・ドンヒョンをディフェンスする香西


後半に入って藤本のシュートが決まりだした


平静な表情で戦況を見守る及川HC


コメントブース前で香西(左)、鳥海(中)、豊島(右)と


試合終了後の取材でようやく笑顔を見せた及川HC

リアル×AOZ スペシャルショートムービー

リオパラリンピックの切符をかけた最終決戦「アジアオセアニアチャンピオンシップ」。千葉ポートアリーナ周辺の熱気や選手達のガッツ溢れる姿をご紹介します!


YouTube: リアル×AOZ スペシャルショートムービー

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