Jキャンプ・カネコのドイツレポート2
年末の時点でリーグ5位だったハンブルガーSVは、トップ4チームによるプレイオフ進出を目指しています。年明け初戦ではリーグトップのチームに大金星を挙げ、続く新年2戦目は、ケルン99ersと対戦しました。
このチームにもオランダ代表が2名、さらにドイツ女子代表のエースMarina Mohnenが所属しています。ドイツリーグでは、健常者も、女子もすべてミックス。女子は持ち点が-1.5点されます。ちなみにハンブルガーSVにはドイツ女子代表が4名、アメリカ女子代表が1名いて、しかもそのうち2人は2014年の世界選手権のオールスター5に選ばれている選手です。
試合はハンブルガーSVペースながら、前述のMohnenのショットが面白いように決まり、なかなか点差が開きません。しかも、審判の笛に苦しんだレオが前半に3つ目のファウルをして一度ベンチへ下がりました。ハンブルガーSVに残るハイポインターは女子のみで苦戦が予想されましたが、ここをオランダ代表のMustafa Korkmaz(3.0)とRobin Poggenwish(3.0)、そして我らがヒロ(3.5)のクラス3トリオでしのいで、64-43でしっかりと勝ち切りました。
1月の試合を全勝したハンブルガーSVは2月に入っても好調を維持。プレイオフ最後の1枠を争っているトリアーとの直接対決を81-74で勝利して、プレイオフ進出を濃厚にしました。この試合でヒロは最終クォーターで3Pを3本連続決めるなど、大活躍を見せました。プレイオフでのハンブルガーSVの戦いは大注目ですよ!
総合型地域スポーツクラブの仕組みが浸透し、トップリーグから5部リーグまであるドイツ。海外から男女問わず多くのトップ選手が渡独し、健常者を含む現地ドイツ人たちと一緒にプレイして、ハイレベルで非常に面白いリーグ運営がなされています。日本では圧倒的な強さを誇るレオとヒロが、さらに成長していくうえで必要な舞台がまさにここにある、と言えます。
今年10月に千葉で行われるリオパラリンピック予選。オーストラリア、イラン、韓国など強豪ひしめく予選を突破するためには、日本代表もここからもう一段のレベルアップが必要です。ドイツで戦うレオとヒロの成長が、「世界で戦う日本」のカギになることは間違いありません。
文=Jキャンプ:カネコ