[リアル] REPORT&DIARY

2015.10.17

井上雄彦AOZ日記 3

2014世界選手権王者のオーストラリアを倒せば日本のリオパラリンピック出場が決まる。王者打倒の期待は高まっていた。選手、コーチも自分たちはそれができると信じていた。

その望みは第3クォーター残り4分、一度は縮まりかけた点差を再び20点に広げられたところで絶たれた。

力の差はあった。選手同士が接触して動かないように見える場面があるが、その時両者は押し合っている。オーストラリアの選手は重く、力が強い。当たりの強さ、激しさは今大会のどのチームよりも抜きん出ていた。

トランジション(攻守の切り替え)の速さ、シュートの正確性の差も、そのまま点差に表れた。

自分たちのやるべきことをやりきれば相手が崩れる、そう信じてがっぷりと組み合った結果、こちらは思うようにはやれず、相手は崩れなかった。

日本のリオパラリンピック出場は明日の3位決定戦に持ち越された。

相手は韓国に決まった。 もう一度、自分たちのベースにあるものを信じて、それをやりきる試合になる。今日のように力負けする相手ではない。

気のいい日本のあんちゃんたち、明日の40分間は意地悪であってほしい。残り一つの席をつかんで、離してはならない。

井上雄彦
10/16/2015



海外プレイ経験の長い香西をして、顔を歪めるオーストラリアの圧力


高さ、シュートの正確さもオーストラリアの大きな武器


ゲームメイカーのベテラン藤井と

2015.10.16

AOZレポート 第8回

10月16日(金)

勝ったチームがリオへの切符を手にする準決勝。シンペーJAPANは世界王者オーストラリアとの対戦となった。序盤からペースをつかもうと本気モード全開の世界王者を、日本も必死に追いかける。後半に入って日本が流れをつかむ時間帯もあったが、世界王者の壁は強大だった。敗れはしたものの、世界王者との対戦を経て、自分たちのバスケに自信を深めたシンペーJAPAN。明日は、リオへの最後の切符をかけて、宿敵・韓国と対戦する。試合開始は、9:30から。千葉ポートアリーナを日本のホームに! みんなでシンペーJAPANを応援しよう!

●日本 オーストラリア○
41 9-18 70
10-19
14-17
8-16

藤本怜央

大会前にオージーと練習試合をやったんですが、僕らもそうですが、彼らも修正、成長してました。今日のオージーは、日本を圧倒するつもりで準決勝に臨んできましたね。一番強いユニットで勝負しに来たのは、俺らの財産になります。オージーの強度とやったから明日は、それが武器になりますよ。あと1試合、今まで苦しんできたから、勝ち切って最後、笑いたいと思います。

豊島英

自分のファーストシュートが外れたのが、最後まで響いたかもしれないです。フリーになるのが分かってて、最初に決めれなかったことでレオやヒロに負担をかけてしまった。オーストラリアは、重かったです。当たりも強いし。でも、あと1試合、頑張ります。

及川HC

第1クォーターの入りは特にオフェンスの動きとか、全然できなかった。本気のオーストラリアは強かった。でも、選手たちは、ちゃんとファイトしてくれたのは良かった。オーストラリアに対してちゃんと準備して、臨んだのは実は初めてで、もう少しで何とかなるんじゃないかと手応えも感じました。明日は、チームのすべての力を投入して、日本の強さを見せつけます。必ず、勝ちます!

もう一方の準決勝ではイランが韓国に逆転勝ちでリオ行きを決めた。敗れた韓国は日本との3位決定戦へ。

2015.10.15

AOZレポート 第7回

10月15日(木)

予選リーグ3位のバナJAPANは、決勝進出をかけて同2位のオーストラリアと対戦した。オーストラリアから厳しくマークされる得点源の網本をおとりに、空いた他の選手で得点を重ね、前半を1ゴール差で折り返した。しかし第3クォーター、オーストラリアは一気にギアを上げ日本を突き放す。最終クォーターは修正して互角に展開に持ち込んだ日本だったが、追撃も届かず。49-69で敗れ、リオ出場には届かなかった。

●日本   オーストラリア○
49 14-18 69
10-8
8-24
17-19

平井美喜キャプテン

リオを目標にやって来たので……悔しいです。バナJAPANのキャプテンとして2年間、頭を使って考えるバスケをやってきました。自分もチームも成長することができました。ここで学んだことを次に活かしたいと思います。2年間、かけがえのない時間でした。支えてくれたすべての人、チームメイト、スタッフ……感謝しかありません。

萩野真世

今大会はチームとしては、毎試合少しずつ成長できたという実感がありました。それだけに残念です。しっかり走って自分の役割をまっとうしようと思っていましたが……決めるべきシュートを決めてチームを盛り上げることができなかったのが悔しいです。この思いを私たちの世代がしっかり受け継いで、これからの新しいJAPANを作っていきたいと思います。

網本麻里

勝ちたかった…。ウチにプレッシャー来るのが分かってたから、とりあえず走っとけばディフェンスを引き付けられると思って、必死で走りました。で、マークの空いた郁美に気持ち良く打たせる作戦がハマって、2点差で折り返すことができたんやけど、後半は向こうの高さにやられた感じやった。15番のアンバー(26得点)は183センチらしいです。上でボールを通されるとジャンプできん車イスバスケじゃどうしょうもない。AOZは今日で終わりました。気持ちを切り替えるために、ちょっと休もうかな…。

橘HC

ちょっと正直、力負けですね。こちらの指示にしっかり反応して、アタックもしてくれました。20点の差が現実です。この敗戦を受け止めて、次に進むしかないです。最終の真世の3ポイントは次に繋がる、いいショットでした。今は選手たちを誇りに思います。応援、ありがとうございました。

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大きな話題になっているリアル×JAPANのラッピングモノレール。

運行スケジュールは下記の千葉モノレールHPでチェック!

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モノレールの側面には戸川&日本代表選手たち


戸川&シンペーJAPAN


戸川&バナJAPAN


車両の中もAOZ大会一色!


車両内の広告スペースには選手紹介が!

AOZレポート 第6回

10月15日(木)

男子は今日からベスト8が出揃い、決勝トーナメントに突入。Bプール2位の日本は、Aプール3位のマレーシアと対戦した。シンペーJAPANは今大会最高の出来と言えるような試合で、マレーシアを86-15と圧倒。準決勝進出を決めた。AOZのリオ出場権は3枠。明日、勝利を上げればリオ行きが決まる。GO! ニッポン!!

○日本   マレーシア●
86 22-3 15
12-4
24-4
27-4

藤井新悟

今日は、みんないい顔してプレイしてました。気持ちが定まったというか、決勝トーナメントに向けて覚悟を決めました。中国戦の後の、チームミーティングで、誰よりも落ち込んだヘッドの本音を聞いて、僕ら選手も勝つことの重大さをもう一度、考えて臨むことができました。もう負けません! 明日もいい顔して、コートに立ちます。

藤澤潔

チームは決して下を向いてないし、今日も全員で戦うことができたと思います。明日はとにかく勝ちたい。その一言に尽きます。2005年のジュニアの世界選手権では準決勝でオージーに勝って、銀メダルを獲ったんですよ。今回も準決勝は同じくオージー。不安よりも彼らとまたこの大舞台で戦えることが楽しみです。勝ってリオを決めたい。切符を獲って胸を張って長野に帰りたいです。その時は、師匠の奥原さん(明男・元日本代表HC)に廻らない寿司をご馳走してもらいます。あ、家内も親も親族も…みんなでゴチになりま~す。

永田裕幸

今日の試合は、トーク。コート上でみんなでしっかりコミュニケーションをとることを意識しました。北九州チャンピオンズカップなどでも対戦しているので、オーストラリアに苦手意識はありません。明日は僕のディフェンス、手業のポークとスティールで、チームにいい流れを作れるようにしたいですね。

京谷AC

中国戦を受けての昨日のUAEとの戦いでも、まだ選手たち何人かは甘いところがあり、試合中に思わず「やる気がないなら帰れ!」って怒鳴ってしまいました。今日は、ようやくスイッチが入って、ファイトしてくれました。少しずつ変化してきましたね。選手の状態はいいですよ。明日は万全でやってくれるでしょう。

及川HC

今日の試合は、明日に向けてどういうリハーサルをするか大事なゲームでした。最後まで全力でやりました。フィニッシュもよかったし、明日は最高のチーム状態でオーストラリアと勝負できます。中国戦が、逆に力になってチームは成長しましたね。相手のオーストラリアは順調にきている分、落とし穴があるはず。見ていて下さい!

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